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板倉新聞

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骨粗鬆症



骨の強度が低下して、骨折するリスクが大きくなる病気を骨粗鬆症といいます。
骨粗鬆症になると、骨の中がスカスカになってもろくなり、ちょっとしたことで骨折
しやすくなります。
直接的に生命を脅かす病気ではありませんが、骨粗鬆症による骨折から介護が
必要になる方も少なくありません。

○原因
骨は固いので、一度つくられると変化しないように見えますが、実際は絶えず
活発な新陳代謝をしています。丈夫な骨を保つためには、古い骨を壊し絶えず
新しい骨に作り変える必要があります(=骨代謝)。しかし、骨のもとになるカルシウムの
摂取が不足したり、身体が老化して骨をつくるためのホルモンが不足してくると、
骨をつくる量よりも骨を壊す量のほうが多くなります。 こうして骨からカルシウムが
徐々に減り、骨がスカスカになっていきます。

○危険因子
個人差はありますが、年を重ねていけばどんな人でも骨の量は減っていきます。
▷遺伝に関係するもの
閉経の時期、痩せ型、家族歴
▷生活のしかたに関係するもの
偏食、運動不足、アルコール・ コーヒーの多飲、喫煙、日光照射不足
▷病気に関係するもの
胃切除、糖尿病、甲状腺機能亢進症、高カルシウム尿症、ステロイド剤投与、
原発性副甲状腺機能亢進症、腎不全

これらの中には避けられないものもありますが、できるだけ危険因子を減らしていくように心がけましょう。

○対策
▷食事
カルシウム、ビタミンD、ビタミンKなど、骨の形成に役立つ栄養素を積極的に
摂りましょう。また、タンパク質の摂取量が少ないと骨密度低下を助長しますので、
意識して摂取しましょう。
▷運動
骨は、負荷がかかるほど骨をつくる細胞が活発になり、強くなる性質があります。
散歩を日課にしたり、階段の上り下りを取り入れるなど、日常生活のなかでできるだけ
運動量を増やしましょう。ご自身の体の状態にあわせて無理なく続けることが大切です。
▷治療薬
現在は骨粗鬆症の治療薬がたくさん登場し、患者さんそれぞれの症状や進行度に応じて
選択肢が増えてきました。多くの場合骨粗鬆症の薬物治療は1・2年~といった息の長い
治療で効果が表れますので、根気よく続けることが大切です。

気になる症状があれば気軽に当院へご相談ください。