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板倉新聞

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高中性脂肪血症


人間に必要な脂のうち、中性脂肪(TG、トリグリセライド)はエネルギー源として食事とともに
体の中に取り込まれます。中性脂肪は分解されて脂肪酸になり、筋肉の収縮などに役立ちますが、
過剰な摂取、体内での運搬の異常によって血中の濃度があがります。それが高中性脂肪血症です。


健康診断の結果などを基にした研究から、中性脂肪値が高いと血管に脂が蓄積し、
血管が狭くなったり詰まったりする動脈硬化を起こしやすいことがわかっています。
また動脈硬化は、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞などの原因にもなります。


中性脂肪が高い状態であっても自覚症状はないため、気がつかないうちに動脈硬化は
進行してしまいます。このため、健康診断などで自分の中性脂肪値が基準値を超えていないか、
またここ数年で増加したりしていないかをチェックする必要があります。


中性脂肪は食事中の脂肪量や炭水化物の増加、肥満による脂肪肝の進行に伴って増加します。
しかし定期的な運動をすることでこれらを減らすことができます。日頃の食事で脂質を避け、
魚や食物繊維を多くとり、有酸素運動(早足で歩くなど)を毎日30分以上行ってみてください。

このように生活習慣を改善しても血液検査の値がよくならない場合は、医療機関で薬を使った治療も
可能ですので、早めにかかりつけ医に相談しましょう。