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板倉ブログ

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2016/08/23 五山の送り火(葉月 August)


8月16日 夏の夜空を彩る京都五山送り火。
祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩の一つでもありますよね。

この送り火としては東山如意ケ嶽の「大文字」がもっともよく知られ、
それゆえ送り火の代名詞のごとく言われていますが、
そのほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、
松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、
西賀茂船山の「船形」、及び嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、
これらが同夜相前後して点火され、これを京都五山送り火とよんでいるそうです。

送り火とは、お盆に帰ってきた先祖の魂を再びあの世に送り出すという行事です。
送り火の消炭は疫病除け・魔除けになると伝えられているそうです。
そしてその送り火は、太陽が昇る東の大文字から始まります。
「大」の字で人形になぞらえられたお精霊さんは、南無妙法蓮華経のお経である
「妙法」を唱えながら精霊船「船形」に運ばれ、三途の川を渡ってから再び姿を見せ
「左大文字」、最後に西にある鳥居をくぐって冥界に帰られるそうです。
このように考えてみれば、五山の送り火はご先祖様をお送りするという
大事な行事でもあるのですね。
今年はあいにくの雨で視界が曇り見えにくい環境でしたので、
来年8月16日は晴れることを願います。

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