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板倉ブログ

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2017/1/25 新年 (睦月 January)


今年は10㎝以上の積雪もあり、寒さの厳しい日々が続きますね。
すっかりお正月気分も抜け、また新たな気持ちで今年もよろしくお願い致します。


みなさんお正月はゆっくり過ごされましたでしょうか。
私は小さな頃お正月の楽しみのひとつとして「お年玉」がありました。
お年玉といえば親戚のおじさんやおばさんなど大人の人達からお金をもらうのが
一般的ですが、そもそもはお正月に家長が「お餅」を家族に与えたことが由来しています。
お正月行事は「年神様」を家にお迎えしておもてなしをすることで、新しい年の幸福や
恵を願い魂を頂くという意味があります。その中で鏡餅は年神様の依り代、
家にいらした年神様の御魂がそこに宿るとされていて、その鏡餅の餅玉が
年神様の御魂でありその年の「年魂(としだま)」とされていました。
その餅玉を頂くことでその年の魂を頂く、つまり年を重ねることができると
考えられていたそうです。
そのため、正月に家長が家族にその餅玉を「御年魂」「御年玉」として与えていた事が
今のお年玉の由来なのです。その後目上の人から目下の人に金品などを与えるようになり、
時代を経て現在の大人が子どもにお金をあげるお年玉に変化していきました。


ちなみにお金を渡すときに用いるポチ袋。
「ポチ」は関西の方言で「心づけ、祝儀」という意味があり元々は舞妓さんに
与えられていた祝儀袋のことでした。また「これっぽっち(小さな)」という言葉から
「少ないですが・・・」という謙虚な気持ちで渡していたのが始まりとされているそうです。


「ありがとう」と嬉しそうに言う笑顔をみるとこちらも嬉しくなります。次のお正月も心を込めて渡したいものですね。

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