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板倉ブログ

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2018/1/22 おせち料理 (睦月 January)


新年を迎え本格的な冬の到来で寒さもいよいよ本格化してきましたが、
こまめな手洗いうがいを行うなどして風邪やインフルエンザには十分注意してください。




みなさんお正月はゆっくり過ごせましたでしょうか。
そのお正月を祝うのに欠かすことの出来ない特別な料理といえば「おせち料理」。
当たり前のようにお正月に食べていますが、忘れてしましいがちなその歴史や
由来を改めて調べてみました。
おせち料理は弥生時代にまで遡れるそうですが、それは日本人がお米を食べ始めた
ということに起因するようです。人間の食事というのは、大昔は狩猟によって営まれて
いたのですが、弥生時代からはそれが稲作などの農耕へと移行していきました。
この頃から、自然の恵みというものに感謝する習慣が生まれ、ことあるごとに神様に
感謝をする行事をするようになりました。その時代に、中国から季節の変わり目を
「節」とした暦がもたらされて、この「節」に合わせて感謝をして作ったお料理が
「おせち料理」のそもそもの始まりだといわれています。

公式行事となるのは江戸時代に入ってからです。おせちの中に入っているお料理の
ひとつひとつに意味が込められ、新しい年を祝うために食べるというのも江戸時代後期が
元祖となります。この頃から続く風習で、大晦日におせち料理を作り、お正月には家族揃って
おせち料理を食べるようになりました。おせち料理と一口に言っても、その中身は各地域や
各家庭によって様々ですが、基本となるのは日持ちがするもので普通は生ものなどは入れません。
おせち料理はお正月の前に用意するものなので、1日や2日で傷んでしまうものは入れられ
ないからです。また、正月三が日は主婦を家事から解放するという意味を含め、保存の効く
食材が中心のものになったといわれています。
そしておせち料理を重箱に詰めるのは「福を重ねる」「めでたさを重ねる」という意味が
込められているそうです。

ひとつひとつに意味を込めて作られたおせち料理。年の初めに見た目にも美しい料理を食す
この文化をこれからも大切にしていきたいですね。



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