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板倉ブログ

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2018/5/25 カーネーション (皐月 May)


カーネーションは地中海沿岸を原産地とされるナデシコ科の多年草です。
名前の由来は戴冠式(たいかんしき)を意味するコロネーション(coronation)で、古代ヨーロッパでは
神にささげる花冠を作るのに使われていた花だそうです。



カーネーションについて調べていると、ヨーロッパとローマ神話のお話を見つけました。

ヨーロッパ
カーネーションは「母性愛」を象徴する花で、キリストが処刑された際に、
聖母マリアが流した涙のあとからカーネーションが生えたという伝承があります。

ローマ
ローマにソニクスという美しい娘が暮らしており、彼女はカーネーションの冠作りの名人で、
太陽神アポロの祭壇も美しく飾っていました。
しかしある晩、ソニクスを妬んだ者たちに殺されてしまいます。
太陽神アポロは彼女の生前の行いに感謝し、そのお礼としてソニクスをカーネーションに変えて、
手厚く弔ったといいます。

このように2つのお話の中には無償の愛ともいえる神々しさがあるように思え、
それはこの花の持つ花言葉である「母性の象徴」、「無垢で深い愛」を表現していますよね。

そのカーネーションが日本にやってきたのは江戸時代だそうです。 オランダ船によって
もたらされたため、当時はオランダナデシコ、オランダセキチクという愛称で親しまれていました。
その美しさと、ふくいくとした甘い香りから、ジャコウナデシコの和名もあるそうです。

診察室にカーネーションのアレンジフラワーがありますのでぜひご覧ください。

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