高尿酸血症とは

■高尿酸血症とは?

尿酸は、私たちの体内で「プリン体」という物質が細胞の新陳代謝やエネルギーの消費に使われ、分解されることによってできる老廃物です。

高尿酸血症とは、血液中に溶けた尿酸の量をあわらす「血清尿酸値」が7.0mg/dLを超えた状態をいいます。

尿酸値が高い状態が続くと、血液中に溶けきらなくなった尿酸の結晶が関節に沈着して、ある日突然、関節が赤く腫れあがり激しい痛みを伴う発作を起こします。これが痛風発作(痛風関節炎)です。

 

■痛風発作は夜中から早朝に好発

痛風発作のリスクは血清尿酸値が高いほど、また高い状態が長く続くほど高まります。

また、痛風発作は夜中から早朝にかけての時間帯が日中に比べて2.4倍も起こりやすいという報告があります。

高尿酸血症は健康診断で見つかることが多いので、定期的に血液検査を受けて早期発見につなげ、血清尿酸値をきちんとコントロールすることが大切です。

 

■さまざまな合併症の引き金になる高尿酸血症

高尿酸血症をそのままにしておくと、尿酸の結晶が関節や腎臓にたまって、痛風だけではなく、腎障害や尿路結石などの合併症を招く原因となります。

また、高尿酸血症は、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、高血圧などのメタボリックシンドロームを構成する生活習慣病を合併することが多いことがわかっています。

 

 

これらの病気が悪化すると血管障害が進み、脳血管障害(脳卒中)や虚血性心疾患など、命にかかわる病気を引き起こすことがあります。

こうした事態を防ぐためにも、いち早く、尿酸値を適正に保つための治療を始めましょう。

 

 

何か気になる症状がございましたらいつでもご相談ください。