卒業式

春になると日本では卒業式シーズンとなります。

どの学校も概ね3月初旬~半ばにかけて卒業式を行い、次の進学や社会進出に向けての準備期間へと移ります。

 

日本では1872年(明治5年)の学制の施行に伴い、各等級(学年)ごとに試験修了者に対して卒業証書を授与したことに起源を持つそうです。

その後、明治10年代ごろ(1870年代半ばから1880年代にかけて)に現在のような独立した儀式として定着しました。

 

 

日本の卒業式は、学校教育法という法律に定められていて、その学校における教育課程を修了した事を祝う式典とされています。
小学校、中学校、高校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校では、卒業の式典で卒業証書を授与します。
そのことから、卒業式ではなく「卒業証書授与式」と呼ばれています。

大学院を修了した場合には、学位記が授与され、卒業証書はありません。そのため、「学位記授与式」と呼ばれます。

小学校・中学校・高校では、教育課程中の活動の一環としてこの卒業式が組み込まれています。

卒業式は主に学校の講堂や体育館など広い場所を使用して行われ、対面式と一面式と呼ばれる2種類があるそうです。

対面式とは、中央に演壇が設けられ、それを挟むように卒業生と在校生が向かい合わせに着席します。
目が合うため、緊張感が増すという効果があり、近年では小中学校や特別支援学校などでもこの形を採用する学校が増えました。
卒業の言葉など、卒業生や在校生が呼びかけ合う際にもやりやすいのも特徴の一つです。

 

一面式とは、前方に演壇を設け、全員がそこに向かい座ります。
前方から卒業生、在校生、保護者の順に着席するのが一般的です。
来賓客や教職員は全員が座る横に席を設けます。
既に座席が固定されている講堂などを使用する場合も、一面式となります。

なお一面式の卒業式でも、「卒業の言葉」が行なわれる際は対面式になり、卒業生が振り向き在校生と向かい合う形になります。

 

卒業生一人一人の卒業を参加者が心から祝い、これからの人生のよい門出、スタートになってもらいたい、

そしてよりよい人生を歩んでもらいたいという原点から卒業式の内容も一つ一つ意味があり大切な時間です。

 

 

卒業する方は別れの時期でもあり、新しい出会いにも繋がる時期でもあります。
そういった節目に行なわれるこの式は大変貴重なものだと思います。

是非卒業式を思い出に残るものにしてほしいですね。