高尿酸血症の食事

これまで何度か記事にしている高尿酸血症の食事について今回注目してみました。

 

尿酸値がすでに高めの傾向にある場合、日常生活を見直してみる必要があります。

そのままにしていると、痛風などの病気に進行してしまうこともあるため、尿酸値を下げる対策を取らなければいけません。

まずは食生活の改善から始めましょう。肥満、特に内臓脂肪型肥満は尿酸値を上昇させますので、肥満がある場合はその解消が何より優先です。

 

普段の生活では暴飲暴食は避け、尿酸の排出を促すために水分を十分に摂ります。
理想は1日2L以上、水とお茶を飲みましょう。また、コーヒーは尿酸値を下げることがわかっています。砂糖などを入れずブラックで飲みましょう。

また、栄養の偏りがないよう色々な食材をバランスよく食べ、塩分とエネルギーは過剰にならないように注意することが有効です。

特に野菜や海藻類に含まれる食物繊維はプリン体の吸収を妨げる働きがあります。
逆に、アルコールはプリン体の産生を促し尿酸の排出を妨げる作用があるため、飲み過ぎは禁物です。

 

日常生活では、肥満予防と改善にウォーキングやスイミング、サイクリングなどの有酸素運動を心がけましょう。

尿酸値を下げるために、腎臓から尿酸をたくさん排泄させるには、尿をできるだけアルカリ性にすることが必要になります。酸性では尿酸が溶けにくく、排泄がスムーズにいかないためです。
アルカリ性食品である野菜、海藻、いも類、きのこ類を多く摂ると尿がアルカリ性に近づくので、意識して食べると良いでしょう。

果物はバナナがお勧めです。バナナは尿酸値とともに血圧も下げる効果があります。ただし糖分が多いので1日1本程度に。

牛乳などの乳製品もアルカリ性で、乳に含まれるカゼインとホエーたんぱく質が尿酸の排出を促すため、おすすめです。

 

一方、尿酸値を上げてしまうものは、脂の多い肉類やアルコールです。
それ自体のプリン体は多くなくても、体内で尿酸の合成を促します。特にプリン体の多い食品としては、レバー、あん肝や白子、ビールなどです。
納豆もプリン体の多い食品といわれますが、1日1パック程度なら問題ありません。

尿酸値を下げるためには、栄養バランスのとれた食事を3回きちんと摂ること、それに加えて適度な運動をするということが大切です。

生活習慣を整え、ストレスや睡眠不足も改善していきましょう。

 

少しでも気になる症状などがございましたら当院へご相談ください。