近年、園芸やテラリウムブームで苔植物への注目が増しています。

きれいに整えられたテラリウムや寺院の庭でなくても、道端には意外とたくさんの苔植物が生息しています。

身近でありふれた苔植物ですが、その苔植物の進化が人類の存在に大きく関係したとされる研究が2016年に発表されています。

 

酸素濃度が現在の水準に到達したのは約4億年前。約4億7000年前に始まった苔の大増殖が地球初の安定した酸素の供給源となり、

この酸素の急増によって可動性と知的能力を備えた大型生物が存在可能となったというのです。

「控えめな苔の進化がなければ、今日の地球に人類が一人も存在しなかったかもしれない」と研究者は述べています。

 

現在日本国内でも2000種以上の苔が生息しているそうです。

普段意識を向ける事の少ない苔植物ですが、たまには、そんな小さな苔の世界を観察するのも楽しいかもしれません。