痔は、肛門やその周囲に起こる病気の総称です。主な病気に、肛門にいぼのようなものができる痔核(いぼ痔)、

おしりの皮膚が切れる裂肛(切れ痔)、細菌感染によって膿のトンネルができる痔ろう(あな痔)があります。

 

痔は、成人の3人に1人が一生に一度以上は経験するといわれるほど患者数が多く、男女問わず誰でもなり得る病気です。

しかし、「患部を見せるのが恥ずかしい」などと放置し、悪化させてしまう人は少なくありません。

便に血が混じる、排便時にいぼのようなものが飛び出す、肛門の周りが腫れているような症状があれば、受診をおすすめします。

肛門科や外科では問診とともに、医師が指や肛門鏡を用いて肛門や直腸を調べます。

診察の際はおしりにタオルを掛けるなど、患者さんが恥ずかしい思いをしないように配慮しています。

 

痔の改善と予防のためには、生活や排便習慣の見直しによって便秘や下痢を防ぐことが大切です。

痔の原因のほとんどが便秘や下痢などの排便トラブルであり、これを解消しないかぎり痔を繰り返す事になるからです。

便秘になりやすい人は水分を多めにとるようにし、食物繊維が豊富な食事を心がけ、

定期的に運動するようにしましょう。便意を我慢しすぎると便が硬くなって痔核や裂肛につながりやすいので、我慢は禁物です。

便座に長く座り続けるのは悪化のもととなるため、トイレにスマホや、本を持ち込まないようにしましょう。

下痢をしやすい人は、飲酒や消化に悪い食べ物を控え、ストレスをためないようにしましょう。

 

 

何かお困りの症状があれば、当院にご相談ください。