肩こり解消法

 

肩こりとは肩から首にかけての筋肉が硬く緊張している状態のことをいいます。

今回は、そんな肩こりの種類と解消法についてお話します。

 

肩こりは、筋肉の硬さと自覚症状の有無によって3つに区別されます。

1、自覚症状があって筋肉自体が硬い「肉体的な肩こり」、いわゆる一般的な肩こりです。

2、自覚症状があるのに筋肉が柔らかい「心理的な肩こり」で、精神的なストレスによるものです。

ストレスで自律神経の働きが損なわれると脳は筋肉の緊張を促して身を守ろうとし、それが肩こりにつながります。

3、筋肉が硬いのに自覚症状がない「隠れ肩こり」です。これが一番危険なもので、気づかないまま症状が進行し、突然激痛に襲われることがあります。

肩こりは筋肉の緊張ですが、肩の痛みの原因は肩関節の筋肉や健の炎症や断裂、神経圧迫などに加え、背骨の病気や命にかかわる内臓疾患が隠れていることもあります。

 

人によって肩こりの原因はさまざまですが、悪い姿勢や長時間同じ姿勢でいる生活習慣などが大きく影響します。

 

肩こりから抜け出すためには、できるだけ早い段階で改善することが大切です。

マッサージで症状が改善すると思われがちな肩こりですが、刺激が強すぎると防御反応が働いて筋肉が固くなり、かえって逆効果になる場合があります。

こりをほぐすときは、患部に手を当て、こんにゃくを揺らすようなイメージでフルフルと、やさしく揺らします。物足りなく感じるかもしれませんが、

十分な刺激になって血行が促され、次第に筋肉が動くようになっていくでしょう。

 

さらに、ゆっくりと大きく深呼吸をしましょう。十分な酸素が筋肉に届くと、自律神経の働きが整って緊張が和らぎます。

入浴やホットタオルで首の後ろや鎖骨、背中を温めるのも効果的です。

要は肩甲骨の動きです。首から背骨、肩甲骨、体幹が伸びるのを意識しながらストレッチを毎日行うといいでしょう。

肩こりは心と体からの「助けて」のサインです。ふだんから自分の体の状態に意識を向けていきましょう。

 

痛みを感じた場合は放置せず、必ず専門医を受診してください。