春は自律神経の乱れにご注意を

 

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、内臓の働きや代謝、体温などの機能を

コントロールするために、意思とは関係なく24時間働き続けています。

2種類の神経がどう作用するかにより、心や体の調子は変わります。交感神経が強く働くと、血圧が上がり、

瞳孔が拡大して、心と体が興奮状態になります。一方、副交感神経が優位に働けば、

血圧が下がり心拍数は減少。

瞳孔が収縮し、心と体が休んでいる状態になります。

 

春は1年のうちで寒暖差が一番大きく、気温の変化に対応するため、身体は交感神経の働きが優位な状態

(緊張状態)が続きやすくなります。この状態では、疲れがたまりやすい、免疫力が下がる、

胃腸の働きが落ちる、肩や腰が痛くなる、身体が冷える、寝つきが悪くなるなどの症状があらわれやすく

なります。
さらに、春は異動・転勤・新生活の始まりなど生活が大きく変化する季節です。普段より緊張する機会や

ストレスを感じることが多く、自律神経が乱れやすくなります。

 

自律神経を整えるため、次のことを気を付けてみましょう。

  • 決まった時間に起床し、朝食を食べる。
    休日もできるだけ決まった時間に起床し、起きた後はカーテン を開けて部屋に朝日が入るように

しましょう。また、朝食を食べることは生活リズムを整えることに有効です。

  • 良質な睡眠をとる。
    就寝前に目元や首元を温める/アロマオイルでマッサージをする/ハーブティーを飲む/音楽を聴く

など、リラックスできる工夫を取り入れてみましょう。

  • 体温調節ができる服装を心掛ける。
    簡単に着脱できる薄手のシャツやカーディガンなどを重ね着し、ストールを活用しましょう。また、

カイロを常備しておくこともお勧めです。

  • ストレスを解消させる。
    イライラなどのストレスは外出して発散させましょう。ストレッチやウォーキングなど身体を

動かすことで気分転換を図ると心身がリフレッシュできます。