Menu

板倉新聞

Home

フレイル


フレイルという言葉を聞いたことがあるでしょうか。
高齢になれば、誰しも体の機能が低下していきます。
フレイルとは健常と要介護の間の状態を表す言葉で、いわば要介護予備群です。


・フレイルの特徴
原因不明の体重減少はフレイルの特徴といえます。
フレイルは75歳以上の人に多くみられますが、ある日突然なるわけではありません。
私達の体は徐々に老化していき、多くの場合やがて介護が必要にかります。
フレイルは健康な人に比べると体の機能が低下しているものの病気ではなく
したがって病名もありません。
しかし、体に備わっている予備能力が減少しているので、ストレスに弱くなっています。
そのため、病気にかかりやすくなったり、風邪をひくとこじらせて肺炎に進行したり、
ちょっとしたことで骨折したりなど問題が大きくなりがちです。

・フレイルの予防
食事面では筋肉をつくるたんぱく質をしっかりとることが重要です。
ほかに、牛乳、乳製品、大豆製品なども加えて1日3食、1回の摂取量がほぼ均等に
なるようにします。
年をとったらあまり食べなくていいと思っている人もいますが、実際には利用効率が
悪くなり、若い人と同じ量のたんぱく質をとっても7~8割しか使われません。
なので、充分に摂取する必要があります。
運動面では、有酸素運動を習慣にしましょう。 一日8000歩が目標です。
また、有酸素運動に加えて筋肉に負荷をかける筋トレが必要です。
家で簡単にできる筋トレとして、スクワットがあります。
これは筋肉への負荷が小さいので毎日実行しましょう。


フレイルになる前には生活機能が少し落ちるという予兆の段階があります。
ここで気付いて生活を変えればフレイルを予防することが可能です。
この段階で適切な食事に変え、運動を習慣にすれば、多くは健常な状態に戻すことができます。
フレイルやその予兆に早く気づき、あるいは家族など周囲の人が注意することで
介護いらずの健康長寿を実現しましょう。
何か気になることがありましたらお気軽に当院へお越しください。