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板倉ブログ

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2015/11/26 紅葉(霜月 November)


だんだんと日が短くなり朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、日中は例年よりも暖かく感じることも多いですね。

この時期になると、紅葉を観に訪れるたくさんの観光客で京都は連日にぎわいます。
京都らしい街並みやお寺や神社といった日本独特の建築物が多く、それらが鮮やかに
色づいた木々たちと一体になることで、より一層趣を感じさせるのでしょう。



紅葉を楽しむことを「紅葉狩り」と表現することもあります。
「狩り」というと捕獲・採取する行為をいいますが、
紅葉狩りの場合は自然を愛でることを意味しています。
なぜ、このような表現をするようになったのか。それは平安貴族の登場が影響しています。
狩猟をしない平安貴族が現れ、草花や自然を愛でることを「狩り」と表現し、
実際に草花を手にとって眺めたことに由来しているのです。
今はお花見といわれている春の桜を観賞することも、一部では「桜狩り」と称されていました。

また美しい紅葉が見られる気候条件として
・最低気温8℃以下の日が続く
・好天が続き葉が日光を十分に浴びている
・昼夜の寒暖差が激しい
・湿度が低く乾燥している
これらが挙げられます。


地球の約3割が森林ですが、紅葉する落葉樹林がまとまっているのは、
東アジアの沿岸部と北アメリカの東部、ヨーロッパの一部にすぎません。
日本は国土の約7割が森林で様々な種類の落葉樹が生えており寒暖の差もあるため、
京都に限らず至るところで美しい紅葉が楽しめます。

儚くも美しい紅葉の季節。
今年はどんな鮮やかな色で街を彩ってくれるのでしょうか。

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