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板倉ブログ

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2015/08/21 浴衣(葉月 August)

強い日差しになんだかじめじめとした空気。かと思えば、突然の雷雨に見舞われたりと、ころころと変わる
天気に私たちはなんだか振り回されてばかりな気がします。

お盆も過ぎ、ようやく一段落、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ひと夏の思い出にと、海に出かけたり、花火を見に行ったり、各地で行われるイベントに心躍らされることが
たくさんありました。


そんな中、この季節によく見かけたのは浴衣を着た方の姿。
夏の風物詩ともいえる浴衣。街や電車の中で浴衣の人々を目にすると、なんだか見ているこちらまで
涼しくさせてくれますね。

この浴衣の語源の由来は、昔貴族の人がお風呂に入る時に着ていた着物、「湯帷子(ゆかたびら)」から
きていると言われています。
当時は今のように湯につかるのではなく、サウナのような蒸し風呂で、汗を吸い取るため、火傷をしないために
麻の薄い単(ひとえ)を着ていました。それが湯帷子なのです。当時は身拭いと表現していた様です。

それから現在のように湯船に裸で入る習慣がつき、湯上りの汗を拭きとるバスローブのように室内で着ていた
ものが次第に着用したまま外に出るようになり、下着から外着へと用途が変わっていったのです。

また、盆踊りなどに揃いの浴衣で出かけることが流行し華やかな文様が生まれたり歌舞伎役者が
舞台で着た衣装を庶民が真似るなどしたことにより、浴衣文化が開花した様です。

現在では色、柄ともに多種多様なものが増え「夏のおしゃれ着」として流行しています。
このように浴衣は、夏の風物詩としてまだまだ健在であると言えます。

今年は浴衣を着てないな、という方。
家族、友人と浴衣を着て、夏の思い出にと手持ち花火をする、というのもまたいいかもしれません。

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