肺炎が疑われる症状
・かぜの症状が1週間以上続く
・熱が下がらない、高くなる
・黄色い痰が出る
・咳がひどい
・呼吸困難、胸痛がある
上記のような症状がなくても…
・息切れがする
・元気がない
・食欲がない
高齢になるほど、肺炎の典型的な症状が現れないこともあるので注意しましょう。
予防
肺炎球菌ワクチン ・・・高齢者に肺炎を起こす病原体として最も多いのが肺炎球菌です。
肺炎球菌にはいろいろな型がありますが、肺炎球菌ワクチンは、
1回の接種で、23種類の型に効くように作られています。
そして、1回接種すると、その効果は5年間持続します。
口 腔 ケ ア ・・・高齢になると、唾液の分泌量が減って口の中が乾燥し、
細菌が繁殖しやすくなっています。
毎食後と就寝前の歯磨き、義歯の洗浄、舌の汚れを落とすなど、
口の中の清潔を保ちましょう。
寝る時の姿勢を工夫 ・・・睡眠中、無意識に唾液や逆流してきた胃液を誤嚥していることがあります。
食事中に飲食物が気管に入ると激しくむせますが、睡眠中の誤嚥は
不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)といって、むせないので気づかず、
知らないうちに肺炎を起こすことがあります。少し上半身を起こした姿勢で寝ると、
睡眠中の誤嚥を防ぐことができます。
食事のとり方を工夫 ・・・食事は、食べやすい大きさや硬さにし、とろみをつけるなどの工夫で、
のどごしのよい状態に調理すると、誤嚥しにくくなります。ベッドで食事をとる場合は、
できるだけ起き上がった姿勢で食べましょう。
またインフルエンザウイルスの感染でも、しばしば肺炎を起こし急激に進行して、命にかかわる事があります。
毎年、インフルエンザのシーズン前には、インフルエンザワクチンを接種しましょう。
軽い症状でも油断せずに早めに受診しましょう。
当院では肺炎球菌ワクチンの予防接種を行っております。