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板倉ブログ

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2018/4/25 お花見 (卯月 April)


桜の時期はあっという間に過ぎ、暖かさを感じ始めたかと思うといつの間にか日中は汗ばむほどの陽気になりましたね。 一瞬で過ぎ去ってしまいましたが、皆さん今年の桜を楽しむ事はできたでしょうか。 お花見は私たち日本人が昔から慣れ親しんできた行事ですが、日本特有の 風習といえます。そこで今回は、お花見の起源とともに海外との文化の違いをご紹介します。



お花見には、貴族の花見と農民の花見の二つのルーツがあったそうです。
奈良時代の貴族は、はじめは中国から伝わった梅の花を愛でる梅花の宴を
行っていましたが、平安時代になると花見といえば桜をさすようになります。

一方、農民の間には、春の桜の咲く頃に酒やご馳走を持って近くの山に入り、
皆で飲んだり食べたりしながら一日を過ごす「春山行き」「春山入り」と呼ぶ行事が
あったそうです。これは冬を支配していた神を山に送り帰し、田の神を里に招く行事で、
農民たちは桜の咲き具合によって豊作・凶作を占いました。当時の農民たちにとって、
花見は豊作を祈願するための農耕儀礼だったのです。

この2つの貴族文化的な花見と農民文化的な花見とが結びつき、江戸時代中期に
庶民の楽しみとして広く定着し、それが現在にまで繋がる花見となったのです。


海外にも美しい桜の名所がありますが、多くは日本が友好や親善の証としてかつて
自治体などに寄贈した桜が成長したものだそうです。海外では散歩をしながら楽しむことが
多く、日本のように桜を眺めながら雑談して楽しんだりお酒や食事を楽しむ習慣はありません。
日本特有のお花見が存在するその理由として、
①島国であるため春夏秋冬がはっきりとあり、その表情豊かな
四季の変化を楽しむことができること
②海外では公共の場での飲酒が法律で禁止されている国も多いが、
日本では美しい景色を眺めながら宴が可能であること
③お花見を楽しんだあとは掃除し、マナーをきちんと守るところ
これらのおかげで日本ならではのお花見が実現されているそうです。


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