レストレスレッグス症候群

●レストレスレッグス症候群とは

脚を中心に体の内側から不快な感覚がおこり、とにかく脚を動かしたくなる症状があわれることをいいます。

(下肢静止不能症候群とも呼ばれます。)

 

●特徴的な自覚症状

・脚に不快な感覚がおこり脚を動かしたくてたまらなくなる

・安静にして横になったり座ったりしているとあらわれる、強くなる

・脚を動かすと、不快な感覚が軽減する

・夕方から夜にかけて強くなる

このような症状でお悩みの方は、レストレスレッグス症候群の可能性が高いと考えられます。

しかし、レストレスレッグス症候群と似た症状があっても間違われやすい病気もありますので医師の診断を受けましょう。

 

似た症状があらわれる病気

夜寝つけない(不眠症)、気持ちの落ち込み(うつ病)、脚の痛み、不快感(坐骨神経痛)、皮膚の不快な感覚(皮膚疾患)

 

●日常生活にも影響するレストレスレッグス症候群

症状は夕方から夜にかけてあらわれやすく、眠くなると特に強くなります。

夜眠りにつくときに症状があらわれると、体を動かしてしまい寝つきが悪くなります。

睡眠中も無意識に動いてしまい十分に眠れていないことがあります。

その結果、昼間に眠気を感じたり物事に集中できなくなったりします。こうした状態が続くと、気持ちにも影響して積極性がなくなったり落ち込むことが多くなったりします。

 

多くの場合寝る前に症状が強まり、眠りを妨げることから、夜の症状ばかりが目につきますが昼間でも、体をあまり動かさなかったりリラックスしたときに症状があらわれることがあります。

その結果、電車や飛行機での移動中、読者や映画鑑賞中、仕事中などじっとしていなければいけないときに症状があらわれ日常生活に影響するのです。

 

●どうしてレストレスレッグス症候群になるのか

その理由ははっきりとはわかっていません。

その中でも有力なのは脳の中で神経同士の連絡役を担っている「ドパミン」がうまく働かなくなっている、という説です。

また、ドパミンを体の中で作るときに必要な「鉄分」が不足すると症状が出やすくなると考えられています。

 

●レストレスレッグス症候群の治療法

非薬物療法…症状が軽い場合には、生活習慣の改善によって良くなる場合があります。

薬物療法‥症状が重い場合や生活習慣の改善だけでは治まらなかった場合はお薬をつかいます。

 

なにか気になる症状がありましたらお気軽に当院にご相談ください。