ノロウイルス

ノロウイルス胃腸炎は、11月頃から流行し始め、集団中毒を起こすウイルス性の感染症です。

ノロウイルスは少量(10〜100個)でも感染し潜伏期間は24〜48時間です。

 

主な症状は腹痛、下痢、嘔吐であり、発熱は軽症です。また、感染しても発症しない場合や風邪のような症状の場合もあります。

高齢者や乳幼児などは重症化しやすく、迅速診断が必要とされます。

ノロウイルスは変異しやすいため、再感染が起こることもあります。

 

 

二次感染の予防について

糞便、嘔吐物などの処理

・使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用する

・糞便、吐物をペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取り、塩素消毒後、水拭きする

・おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄する

(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約1000ppm)を入れることが望ましい)

ノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂い、これが口に入って感染することがあるので、糞便や吐物は乾燥しないうちに

速やかに処理し、十分に換気を行うことが感染防止に重要です。

 

 

商品、リネン類などの処理

・食後すぐに次亜塩素酸ナトリウム液に十分浸し、消毒する

・ドアノブ、カーテン、リネン類、日用品なども次亜塩素酸ナトリウムで消毒する

・リネン類は洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いする。

下洗いしたリネン類の消毒は85℃、1分間以上の熱水洗濯が適している。

その際も十分すすぎ、高温の乾燥機などを使用すると殺菌効果は高まる。

・下洗い場所を次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で消毒後、洗剤を使って掃除する

 

(リネン類とは…シーツ、ピローケース、タオル、テーブルクロス、ナプキンなどの綿や麻製品の総称)

 

 

 

何か気になる症状がございましたら当院にご連絡ください。