皮膚そう痒症

 

皮膚そう痒(よう)症とは、虫刺されや湿疹などのように明らかな皮膚症状がないのにかゆみがみられる病気です。

かゆみの感じ方は人によって違いますが、皮膚そう痒症の場合もムズムズするかゆみから我慢できない強烈なかゆみまでさまざまあり、

その原因は1つではありません。しかし皮膚そう痒症の多くは皮膚の乾燥が原因です。

 

 

皮膚の乾燥によるかゆみは、空気が乾燥して湿度が低下する秋から冬にかけて多く、

また、代謝機能が落ちて皮膚の水分保持力が低下する50歳以上の人によくみられます。

かゆみは保湿するとよくなりますが、保湿剤を塗っても改善しなかったり悪化したりするような場合は、

かゆみの原因が他にあると考えられます。

 

 

保湿してもかゆみが消えない場合、原因として考えられるのは腎臓や肝臓の病気です。

慢性腎不全では患者の3割にかゆみがあるといわれています。

人工透析をするようになると、その割合がかなり高まります。

また、肝炎や肝硬変、閉塞性胆道疾患など黄疸が続く肝疾患では、4〜5人に1人がかゆみを訴えています。

 

 

 

保湿剤を塗ってもなかなか改善しない場合は、当院へご相談ください。