吸入薬の効果的な吸入方法
ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療の基本である「吸入」ですが、
世界のおよそ8割のぜんそく患者や5割のCOPD患者が吸入器を正しく使えていないことが知られています。
新型コロナウイルスが猛威をふるう中、ぜんそくやCOPD患者は重症化するリスクが
高いため、継続的に正しく吸入器を使用し、炎症レベルを低い状態に保っておくことが
重要です。
何も意識しない通常の「スー」吸入は、舌が邪魔をして薬の45%しか気道に届いていません。
しっかりと意識して、「ホー」で薬を吸うと、薬の75%が気道内に届くことで吸入効果が劇的にアップすることが知られています。
この機会に自身の吸入方法を見直し、「ホー吸入」を取り入れてみましょう。
「ホー吸入」の方法
- 吸入器を加える前に「ホー」と言いながら舌を下げ、のどの奥を広げるようにして
息を吐く。
- ①の舌を下げたまま、舌の上に吸入器の吸入口を乗せて、くわえる。
- 頭の中で「ホー」と思いながら、そのままゆっくり深く吸入する。
*吸い込むスピードは、薬の種類や吸入器により異なるので、説明書や医師・薬剤師の指示に従いましょう。
何かお困りの症状があれば、当院にご相談ください。