手足口病

手足口病は手のひら、足の裏、口の中に発疹ができることが特徴の病気です。
5歳未満の子どもで発症しやすく、流行は6月~8月の夏にピークを迎え、その後は減少しながら年末まで続きます。

 

手足口病の原因は、エンテロウイルス71など様々なウイルスへの感染が原因で、

飛沫感染、接触感染、便に潜むウイルスが手や指に付着して口や鼻を触ることによる糞口感染があります。

 

手足口病の症状は、手のひら・足の裏・口の中などに水疱性の発疹ができることが最大の特徴です。

特に口の中など粘膜にできた水疱は破れやすく口内炎ができることがあります。のど全体に口内炎ができるため、

とても痛くごはんが食べられなくなり、赤ちゃんや乳幼児の場合は機嫌がとても悪くなります。

また、水疱が破れたりつぶれたりして皮膚がただれることもあります。熱はほとんどが38℃以下で、

2~3日で下がることが多いです。

 

手足口病の治療はウイルス感染のため、特別な治療方法はありません。

症状に合わせて脱水症状や皮膚症状の悪化を起こさないように対症療法を行っていきます。

ほとんどは5日程度で自然に改善していきます。まれに無菌性髄膜炎などの合併症を起こすこともあるので、

高熱が続く、嘔吐、痙攣、意識障害などある場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 

手足口病の予防は飛沫感染接触感染が主な感染経路となるため、日頃から手洗い・うがいをしっかりと

行うことが予防の基本です。

また症状が回復した後でも便には2~4週間ほどウイルスが潜んでいます。おむつを交換したときには石鹸やハンドソープで

入念に手洗いをすることが大切です。子どもに多い病気ですが、大人もかかることのあり、

子どもより重症化しやすいとされていますので感染しないように注意しましょう。