心肺蘇生法

 

もし、目の前で突然誰かが倒れたとき、正しい行動とはどんなものなのでしょう。
今回は外出中に心停止している方に立ち会った場合の心肺蘇生法を中心に、
咄嗟の時に慌てないよう必要な行動を確認していきます。

まず、誰かが目の前で倒れた時は意識の確認をします。
肩などをたたき大きな声で呼びかけましょう。

次に119番通報とAEDの準備です。
これらは1人で全てを行う必要はありません。
周りに人に呼びかけ、他の人に助けを求め通報とAEDの準備をお願いしましょう。
それらが出来たらさらに要救助者の呼吸の確認です。
正常な呼吸が確認できなければ、即座に胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始します。

胸骨圧迫の際は、
強く(深さ5cm以上)押す。
速く(1分間に100回以上の速さ)押す。
絶え間なく中断は最小限にする。

これらがポイントになります。
AEDを待つ間、もしくはAEDが用意できない場合は
救急車が到着するまでの間、胸骨圧迫を続けてください。

胸骨圧迫に関しても1人で行う必要はありません。周りの方と交代で続けましょう。
そして、AEDが到着したらすぐに電源を入れてください。(ふたを開けると自動的に電源が入る機器もあります)
電源を入れた後は説明書や音声ガイドに従って行動しましょう。
電気ショックが必要かなどもAEDが判断しますので、指示に従うだけで大丈夫です。

救急車の到着には平均10分弱かかるといわれています。
急なことに焦らず行動するのは簡単なことではありませんが、
心停止は1分ごとに10%近く救命率が下がり、咄嗟に行動できるかどうかが深く命に関わってきます。

実際そういった場合にどう行動するか日頃から考え、調べてみるのも良いでしょう。